西表島から5.4km。八重山諸島の「鳩間島(はとまじま)」

西表島の北5.4kmに位置する八重山諸島の島。
面積は0.96km²、周囲はおよそ4kmなので徒歩でも1時間ほどで一周できる。H26年2月の竹富町人口動態票に基づく人口は61人。
周辺の海には発達した珊瑚礁があり、シュノーケルポイントとしても人気がある。
島の成因は隆起珊瑚礁。形状はほぼ円形で、周縁部は平坦であるが、中央部に鳩間中森と呼ばれる丘陵があり、灯台が立つ。それより北側が農地として開墾され、南側に集落がある。
島内には亜熱帯の海浜性植物の群生が見られ、野生のヤギも生息している。
鳩間島の歴史
鳩間島の起源は、1702(元禄15)年に黒島から約50人の人々が移り住んできたのが始まりとされている。1949(昭和24)年には人口650人を数えるほどにまでなったが、これをピークに人口は徐々に減少。
昭和40年代にはカツオ漁が衰退し、1974(昭和49)年には中学校が廃校。小学校廃校の危機に際して島では里子制度を導入し、島民が里親となって養護施設や親戚筋から子供を預かることにより小学校を存続、中学校も復活開校させた。
このエピソードをもとに2005年にはテレビドラマ『瑠璃の島』が制作され一躍話題となった。
また、主題歌の『ここにしか咲かない花』は、コブクロが実際にこの島を訪れた上で作られている。
1996(平成5)年には鳩間小学校が創立100周年を迎え、ここ数年、生徒数は小中学校併せて10人前後で推移、里子制度は現在も続いている。
2000年ごろまでは島に主だった産業はなかったが、21世紀を迎えて観光客が徐々に増加。石垣島~鳩間島間の高速フェリーの定期運航化に加え、前述のテレビドラマ『瑠璃の島』が放映されたことが起爆剤となり、多くの観光客が訪れるようになっている。
現在、島内には民宿も増え、西表島や石垣島からの日帰りツアーも多く催行されている。
地図にない無人島「バラス島(ばらすとう)」

西表島と鳩間島の間にあるサンゴの欠片が海流の影響で堆積してできた無人島、地図上には存在しない。
この種の島は干潮時にのみ出現するものが多いが、バラス島は満潮時にも滅多に水没することがない珍しい島である。
サンゴの欠片のみでできている真っ白な島と周辺の海の青色とのコントラストがとてもきれいで、観光スポットとして有名。
珊瑚礁が生き生きとしていて魚影も濃く、シュノーケリングポイントとしても人気が高い。
バラス島へは西表島からの各種ツアーがあるので、それらを活用するのが便利。

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一日シュノーケル鳩間島・バラス島ツアー
催行期間 4月~10月 ※諸事情により2023年シーズンは催行を見合わせております。アクティビティメニュー シュノーケリング・昼食バーベキュー・鳩間島散策 ツアーポイント1「瑠璃の島 鳩間島」 ドラマ「瑠璃の...
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